学童の民間委託ってどうなの? のぞいてみました・・他市の学童

西東京市のNPO法人「子どもアミーゴ西東京」訪問

 保護者が働いているなどで低学年の児童が通う児童クラブ(学童)。市内には直接運営の16ヶ所がある。どれも市の直接運営。他の区市では民間委託の議論が盛んになり、人手や内容の充実が問題になっている。
西東京市では昨年度から学童保育の運営委託をうけ、保護者・行政から大きく信頼を得ているNPOがあると聞き、出かけた。田無駅から徒歩15分。北原児童館内にある学童クラブは元気な子どもと指導員の声であふれていた。

設立の経緯
 中心となった理事・古屋健太さんはご自身のお子さんも学童に通っていたお一人。2003年、行革により学童の民間委託を進めることが明確になった。民託に反対するだけでは良くならない、と市連協(市学童連絡協議会)に検討委員会設立。視察や検討を重ねた上、06年1月、自ら運営したいとOB中心のアミーゴ設立。6月NPO法人格取得。07年4月、北原学童クラブの運営受託。年度末に評価会議を行い、08年4月、他3ヶ所の運営受託。

  疑問は次々驚きに変わった。民託といえども、自分たちが要望してきた毎日の手づくりおやつ、利用時間の拡大といった願いや思いを実現し、保護者の視点から大満足を形にした最高の市民力だ。非営利だから、職員待遇は?と心配になったが、「労働に見合った額はいただいています」と指導員は胸を張られた。保護者は、想いはあっても指導員ではない。カギは、高度な力量を備えている「核となる指導員」の存在だ。新米指導員を導き、子どもや保護者と良い関係を確立できた。 

この日の1年生から4年生の児童25名と指導員4名に混じって私もおやつタイムに参加。りんごの皮むきをする子に声をかけ「おいしいね!」を共有。
子どもたちはもちろん指導員たちもピカピカと輝いていた。
                       桑原理佐

(写真は「子どもアミーゴ西東京」のある北原児童館の前で)