マイナンバー学習会から・・・個人番号カードの保有義務はない!
10月15日(木)スポーツセンターに於いていよいよ始まる「マイナンバー」について学びました。講師は、この問題の専門家として今や日本中で引っ張りだこの白石孝さん(プライバシー・アクション代表)にお願いしました。
2013年5月に成立した「行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」いわゆる「マイナンバー法」。国民一人一人に12ケタの番号が付き管理される…と思うだけで気持ちのいいものではなく、制度が始まる前から、詐欺事件が発生したり、その準備にかかわった厚労省の官僚の収賄事件が明るみになったりと、今後もこれにかかわる犯罪が多発するであろうことが予測できるこの制度。そもそもこの目的は何のため?国民のメリット・デメリットは?課題に対してわたしたちはどう考え対処すればればいいの?を考える機会となりました。
<わかったこと>
・財務省の税の管理のために設定され、 国民のメリットはそれほどない。
・番号とカードが一体化して、5年の間に正確が変わっていく。今は任意でも5年のうちにカードを持つことが義務化されていく予定。
・ワンカード化する(一枚にカードに様々な機能をつけて、金融関係から健康関連まで情報を入れ込む)事が予定されているがこれがとても危険!! 情報漏えいの危険や個人のなりすましなどが起こる危険性大。漏えいしても個人への保証はない。気がついた時はもう遅い!!
・個人認証のためのシステムが強化され、ICチップの中に情報が入っている。
・これらにかかる膨大な費用は国民の税金で賄われる。→IT関連は潤う。
・5年後のオリンピックの入場規制に照準を合わせて義務化をすすめている!? (安全なオリンピック開催のためとして、入場券と個人の特定する個人番号カードを持っていないと入場できない!)
<参加者の感想から>
・必要のないものを進められていくことに危機感を持ちます。
・便利になると思っていたが、番号によって管理される事の怖さ、ワンカードになった時、自分自身の情報が多方面で使われる事、それが義務化する方向への不安が大きくなった。
・目的はオリンピックのテロ防止だけではないような。そのことをよく知りたい。
・個人が国によって管理され丸裸にされる怖さを覚えます。これによって潤う大企業と、ますます厳しくなる中小企業との格差を感じ、弱いものいじめに思えてしまう。
<私たちにできることは・・・>
・その通知が10月上旬から各世帯に簡易書留で届くことになっています。これに個人番号カードの取得は (はじめてことで郵政 年賀状の時期と重なり作業は大幅におくれている)
義務ではない。もっていなくても罰則はなし。⇒まずは申請しないこと。
・法律改正を訴える。2016年の参議院選挙にだれを選ぶかが大きな意味を持つ。
これらの問題点をもっと多くの方に知ってもらうため、また学習会を開催したいと思います。