大塚恵美子の一般質問の答弁②「図書館のあり方」

2009年3月3日 18時58分 | カテゴリー: トピックス

行財政改革の前に市民参加が、かすむ!

3月3日におこなわれた大塚恵美子の一般質問への回答要旨は以下

■H20年11月に出された「第3次東村山市行財政改革大綱後期実施計画」の中に、図書館事業の職員体制の見直し、指定管理者制度化の検討が指摘された。市立図書館の利用者として市立図書館協議会委員を務め、図書館行政のあり方についても議論を重ね、当市の図書館が果たしてきた役割を評価してきた。そのため、今回の指摘に対し疑問を抱く。コスト論だけでは計れない図書館の本来のあり方について問う。

①OA化が進み、図書館の外からITを使った蔵書の検索やリクエストなどが可能となりサービスが充実した。物量や職員の仕事量の変化は。
→この4か月で貸出しは30%、予約は2倍に増えた。PCや携帯でも予約ができ、夜や休館日でも予約が可能となったことによって、返却本の増加、各図書館への配送や準備で作業量は増えた。

②時間延長や蔵書数だけが図書館をはかるものさしではない。相談業務、レファレンスや情報提供、庁内連携、市民や学校との連携など専門家集団として図書館が核となって機能していることを実感する。社会状況の変化に対応する図書館の役割、あり方そして課題は。
→個人が心を磨き考えを持ち、自立して生きていくことに対し図書館は有効。そのための安心・安全な情報の精査が必要であり的確な情報の収集や支援が役割。職員力の向上、市民の信頼、協働のもとに維持管理していくことが必要。

③現在の5館の職員体制、職員配置は。
→中央図書館15人、秋津6人、富士見5人、萩山5人、廻田5人計36人。内、有資格者は20名。

④図書館の進化を様々な場面で発見する。先日の商工会の観光フォーラムでも地域資料の提供があった。図書館が「外」に出て果たしてきたサービスは
→「全生園とハンセン病を知る」のブックリストづくり、人権週間に資料展示。産業振興として菖蒲まつり、地蔵まつりなどで関連資料作成。日常的には商工会の資料を生活コーナーに展示している。

⑤東村山の図書館は先駆的な市民参画によってS49年に設立され、画期的な内容で知られる市立図書館設置条例をもつことで、内外の評価も高く、職員の育成、専門性の充実が図られてきた。この歴史的経過に対する評価、サービスの継続性に対する評価はどのようなものか、市長に伺う。
→S49年中央図書館が開館してから35周年となる。専門家、市民、行政で専門委員会を組織し図書館運営のあり方をともに学び、今の様々なサービスに継続されている。自由で公正な資料提供、市民と行政の相互信頼などますます重要と捉えている。脈々と受け継がれててきた市の誇りの一つである。

⑥学校図書館の整備、専任の司書配置などで「学校図書館を活用した授業」が学校公開とともに、学力向上に効果をあげていることが新聞等で報道されている。現在、小中学校に司書配置がされず、十分な機能が発揮できない状況の中で、市立図書館職員による地域支援の働きで蔵書整理などが進んできたが、恒常的な人の配置がないため、維持が困難である。こういった事態に対し、どのように考えるのか、市長の見解を。
→26市中19市に学校司書配置がされ、専任司書が果たす役割が大きいのは認識している。しかしながら財政の厳しさから、司書教諭、ボランテイアの関連で充実したい。司書教諭を21校に配置、連絡会を年3回行っている。ボランテイアに対する研修会は図書館主催で行ない実務的サポートをしてきた。今後も組織的に取り組む。

⑦指定管理者やPFIで図書館を運営している自治体があるが、図書館の役割自体が経済的な利益を生む事業ではないため、民間委託からの切り替え以外に積極的な進行をあまりみかけない。全体状況や事例について伺う
→2008年度調査では全国129館で指定管理者導入を行なっている。内訳は民間59館、NPO19館、財団・公社46館、その他5館。PFIは三重県桑名市、府中市、稲城市が導入している。

⑧鳥取県、倉敷市、豊中市など指定管理者を選択をしないことを表明している自治体がある。事例と考え方について伺う。
→全国で400強の自治体が導入しないと表明している。近隣では羽村市が運用指針で「導入にふさわしくない施設」として図書館を指摘している。

⑨26市では日野市、立川市で、指定管理者導入の動きがあったように聞くが、現在の状況は

→日野市は第3次行革で嘱託職員での運営を検討中。立川市では経営改善プランで検討されたが、昨年6月の市民から陳情「図書館のありかたについて市民意見の反映を」が出され再検討中。

⑩図書館は市民に対し直接の対応、サービスが行われる行政部門であり、東村山の図書館は市民の力を得て育まれてきたものである。「第3次後期実施計画」の指摘について市民、利用者、図書館協議会の意見をいつ、どのように聞くのか。
→自立した自治体をめざし、図書館についても同じくあらゆる改革を行なう。10月におこなった研究会では実務的なサポートで充実を図ることとした。市民の思い、信頼の絆をさらに強めていくものとし、更なる研究と検討が必要と認識している。

【再質問】

①指定管理者制度を導入することがあれば、育成されてきた専門家集団を失うことになり市民にとって損失である。導入検討以前に、図書館の果たす役割の検証、評価を真摯に行なうべきだ、市長の見解を。
→入口をふさぐことなく検討させてほしい。職員200名程度の削減目標を達成するため、どこをどう減らせるかという視点で検討させてもらいたい。

【意見】
長年にわたり市民が育成してきた専門集団としての図書館職員は当市にとって貴重な宝であることを充分認識していただきたい。