特別支援教育「都立永福学園」見学

2007年10月11日 18時29分 | カテゴリー: トピックス

障がい者就労支援モデル校は100名全員の就労をめざす!

 国、都は今までの「心身障害教育」から「特別支援教育」への転換に当たり、障害のある児童・生徒等の一人ひとりの能力を最大限に伸ばすため、乳幼児期から学校卒業後までのライフステージを見通した多様な教育を展開し、社会的自立を図れる力や身近な地域の一員として生きていける力を培うという考え方を明確にし、様々な施策を実行しています。
  
そのひとつである知的障害が軽い生徒を対象に就労・進学に向けた高校教育の実施をスタートさせた「都立永福学園」の学校説明会に参加してきました。
この学校は特別支援教育のもとに新設された学校で、京王井の頭線「永福町」下車徒歩12〜3分、神田川沿いに建つ真新しい校舎が目を引きます。
今年度スタート(なので現在はまだ1年生しかいません)し、通学区域は設定せず、全都から募集しています。遠くは2時間ほどかけて通学している生徒もいました。定員は1学年100人。クラスは10名のクラスが10組で編成されています。
 H21年からは近くのろう学校の生徒と肢体不自由児の生徒が学校に統合されるので最大で400名の大きな学校になります。 

 クラスに入ると黒板右上に校訓である「誠心誠意」の文字を挟むように左に「日の丸国旗」、右に「都のシンボル旗」が掲げてあるのが妙に印象に残ります。都立高校としては今まで見たことのない風景です。
 
 「100名全員の就職をめざす!」副校長が説明の時におっしゃっていた意欲こそ、この学校の最大の特色であり、そのために1年生からトライアル実習という就労に向けた5つのカリキュラムがおこなわれていました。
内容は①事務系②物流系③清掃④食品・加工⑤介護・接客です。
 実習に必要な教室施設やパソコンなど機材関係は充分にそろえられている印象でした。そこではビルメンテナンス協会や介護師に講師をしてもらうなど、これまでの養護の概念とは違う形になっています。4人の就労コーディネーターが、選択できる就労環境をつくるためにも300人の生徒に対し1000社の職場開拓を目指したいとのことです。

 3人で見学を終え、道々話しをしながら帰りましたが、こんな大きな規模でなくても地域の身近な養護学校が就労支援も含めて充実できたらもっと良いのではないか?
 この永福学園が他の養護学校と就労支援の連携をどうとっていくのか今後の課題だと思われます。
また地域の就労支援センターに引き継いでいくようなことをやはり組織的にやる必要がありますが、東村山市での就労支援体制が遅れているというもう一つの課題もあります。
そして現状では3倍とも言われている入学の競争率ですが、希望しても入学できない子どもたちはどうサポートするのか?

子どもたちは日々成長し待ったなしの状況でもあります。できることから進めていきたいとさらに思いを強くしました。(A W)