白石えつ子 6月一般質問

一 般 質 問 通 告 書

1. 多様な子ども達が学び合い、社会的な自立につなげるために
「東京都教育ビジョン」が位置付ける策定の背景に 5 年間の施策展開の方向
性を示した全ての教育関係者の「羅針盤」と明記されています。
今回は、【柱2】誰 1 人取り残さないきめ細かな教育の充実では、学校とのつ
ながりが全くないこどもをなくし、一人ひとりの状況に応じた支援の強化と
あります。こどもが当たり前にもつ様々な権利をどう保障し、個別最適な学
びにつなげるのか現状と今後について以下質問します。

① 文科省公表の不登校児童生徒の現状、本市と比較した傾向等を伺う。
② 睡眠障害やOD(起立性調節障害)の症状と背景、中高生での割合を伺う。
③ 症状への理解不足から、不登校の要因になっている。学校での教員や生
徒への理解啓発が必要と考えるが現状と今後を伺う。
④ HSP を含む感覚過敏、ASD,ADHD、学習障害、読み書き障害の症状と
割合、当事者の子どもの声を聴き、具体的な場面での対応策を伺う。
⑤ 学ぶ場の設置基準、対象者と特徴、個別支援計画の策定率、支援や連携
方法、本人・保護者の声が場面に生かされているのか、情報周知も伺う。
ア.知的障害特別支援学級、自閉症・情緒障害特別支援学級
イ.特別支援教室、適応支援教室 ウ.希望学級(適応指導教室)
⑥ 障害児が就学相談での判定と違い、通常学級を選択した場合の支援内
容(合理的配慮など)の基準は何か、決定権は誰にあるのか伺う。
⑦ 高校受験に際し、選択肢や支援内容の情報共有を図るために、立川市が
行っている通信制の高校等の説明会の内容や本市の現状と本市でも行
うことを提案するが、見解を伺う。
⑧ 多様な子どもが共に学び合うために、八王子市のサポーター制度の内容
と成果、本市でも取り組んではどうか見解を伺う。
⑨ 教育ビジョン強化 POINT 共生社会の実現に向け、連続性のある多様な
学びの場を一層充実するとあります。誰も排除しない教育のインクルー
ジョンの推進はどうあるべきか総括的に教育長に伺います。

⒉ 包括的性教育を広げ、性と生殖の健康と権利(SRHR)を享受するために
法改正により性交同意年齢が 13 歳から 16 歳に引き上げられたことは
評価に値する。しかし、根絶を目指すため 2021 年「教員による性暴力防止法」
が施行されたが、こども・若者への性暴力や性被害は現在も増加傾向にある。
将来に渡り深い傷を残す魂の殺人と言われる性暴力から、こども・若者のいの
ちを最優先に自分のからだは誰のものでもない、あなたのもの、決める権利
は自分にあると知らせる打開策は万全といえるか課題は何か以下質問する。

① 東京都に性に関する総合相談窓口が設置されたが、2023 年度の件数
と内容、本市には何件報告があり被害者へのケアを図ったかも伺う。
② 文科省が公表する 2022 年度「人事状況行政調査」の結果の年齢別の処
分、性暴力等の内容、被害発覚の経路等及び教育委員会としてどう分析
され、被害防止、加害抑止の対応策を講じているか伺う。
③ 2023 年度から子どもや若い世代が性被害の被害者・加害者・傍観者に
ならないために開始された「いのちの安全教育」については、保健の教員
が行っている現状と効果、特に一次性徴・二次性徴、性感染症、避妊や性
交などはどう伝えているか課題も合わせて伺う。
④ 東京都実施の「性教育」の授業をおこなっている学校は本市ではどこか、
授業内容と効果、東京都の「性教育の手引き」も活用されているのか伺う。
⑤ 命の誕生の現場にいる助産師や看護師等の出前授業は、どのように連
携を取り、行われているのか、成功事例等あれば伺う。
⑥ 内閣府が2023年 7 月にこども・若者の性被害防止のための緊急対策
パッケージを取りまとめたが、本市の学校教育にどう取り入れたか伺う。
⑦ 東京ユースヘルスケア推進事業内容と多摩地域での取り組みを伺う。
⑧ 包括的性教育をみんなで学ぶための教材「コロカラBOOK」の内容と
特徴、現在東京都で取り入れている自治体はどこか、理由も伺う。
⑨ 全員に支給されているタブレット端末やスマホで性的な動画を送ってし
まうなどの性被害・性犯罪も社会問題となっている。啓発ポスターの掲
示や学校図書室など情報周知できる場を使い、性的マイノリティや性を
扱う絵本のコーナー設置も必要。取り組んでいる学校はあるか伺う。
⑩ 性と生殖の健康と権利(SRHR)を享受するためには、子ども・若者が持
つあらゆる権利を保障していく全庁的な連携と取り組みが必要と考える。
子ども基本法などに照らし、総括的に市長の見解を伺います