劣化ウランに苦しむイラクの子どもたちへの責任

六ヶ所村核燃再処理工場の稼動にストップを!

東村山でも上映された「六ヶ所村ラプソデイー」を観た多くの人々は、私たちが使っている原発の原料であるウランを取り出す時に出る核のゴミが、劣化ウラン弾となり、イラクの人々を苦しめていることを知りました。

その上さらに危険な再処理工場を稼動させようと言う動きが着々とすすめられています。以下は環境団体グリンピースジャパンからの最新情報です。

★ 六ヶ所再処理工場の現状

六ヶ所再処理工場では、昨年11月から高レベル廃液の固化試験が行われています。

使用済み核燃料を再処理すると、きわめて高いレベルの放射性廃液が発生します。
(つまり再処理しなければ、高レベル廃液は発生しません)
この廃液は人類がつくりだしたもののなかで、もっとも毒性が強く、そのうえ高い熱を発しているため、常に電気を使って冷却する必要があります。
地震などで電源を失うと、半日ほどで沸騰しはじめ、爆発に至る危険があります。広範囲に壊滅的な放射能汚染を被るのは避けられません。

不安定な液状のままにしておくのはあまりにも危険なので、廃液はなるべく早く固めてしまうことになっています。

固められた廃棄物は、「ガラス固化体」とか「高レベル廃棄物」と呼ばれ、最終的に日本のどこかに埋め捨てられる計画です。

しかし、この3月に日本原燃が公表した中間報告をみると、廃棄物を詰めたステンレス容器の蓋が溶接できなかったり(!)、固化ラインが目詰まりのために動かなくなったりと、唖然とするような内容が並んでいます。

固化体がつくれないのなら、当然、再処理は取りやめにするしかないでしょう。さもなければ、超危険な高レベル廃液がたまり続けることになります。

六ヶ所再処理工場の本格稼働に向け、危険なテストが5月の稼働をめざして強行されています。

<写真上は豊田直巳写真展より、下は六ヶ所村再処理工場稼動反対のメッセージを布に書き込む人たち>