せっけんの使用に関する市長懇談会

2019年7月30日 15時01分 | カテゴリー: トピックス

7月26日金曜日
生活クラブ運動グループ 東村山・地域協議会で せっけん使用について市長と懇談を行いました。

<シャボン玉市長メッセージ>

7月はシャボン玉月間。合成洗剤ではなく、環境や人にも優しいせっけんを使うことを進めていくための活動の一環として、毎年自治体の長に「シャボン玉メッセージ」を寄せてもらっている。今年の渡辺市長のメッセージは、「せっけんの使用を進めていく」ことを明記した、前年より前進した姿勢を示したもので、心強い内容でした。

<私たちの活動は>

生活クラブ運動グループ・東村山地域協議会では、化学的な合成界面活性剤ではない、石けんを使っていくことを周りに進めることも重要な活動のひとつになっている。シャボン玉メッセージを市長から受け取る際に、メンバーと市長で石けんに関する懇談会の時間を設けてもらっています。昨年に引き続き、今年も7月26日にメンバー9名と子供4名で懇談会に臨みました。

 

<昨年の結果から>

この活動を始めた10年以上前では、市内の小中学校の給食室や、手洗い場では石けんを使うことが奨励され、子供たちが日常の生活の場面で石けんを使う環境にあった。それが、昨年の所管の調査では、継続して石けんを使用している学校は22校中、3~4校に過ぎず、なんで、こんなになってしまったんだろうか?その結果に驚きを隠せなかった。

<そもそも石けんと合成洗剤の違いとは>

石けんと合成洗剤の違いは、簡単に言うと石けんは、原料が牛脂や植物からの天然の油脂なのに対し、合成洗剤は石油。石けんは、洗浄力も優れているが、生分解性がよく、排水が川や海を汚染する事はなく、人体や環境に負荷をかける心配がない。人類の生活の中で生まれた、5千年を悠に越える歴史の中に存在して実証されている。それに対し、合成洗剤は、第2次世界大戦で石けんの原材料が不足したときに、石油を原料に合成洗剤が開発されたもので、主成分の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムやポリオキシエチレンアルキルエーテルなど合成の界面活性剤は管理の必要のある環境汚染物質としてPRTR法に指定されている物質です。洗浄力を増すために更に添加物を加えたり、蛍光増白剤なども添加され、下水に流して分解されるまでに非常に長い時間を要し、環境汚染や、皮膚障害を起こしたりと、いろいろ問題を抱えています。合成洗剤を使用して、手あれがひどい方が、石けんに切り替えたら、うそのように手あれが治ったという実例が、このことを証明しています。もちろん、石けんを使わずにすむのなら使わないほうがよく、合成洗剤と石けんなら、石けんを選ぼうよというスタンスで、せめて公共の場では、石けんを選択してほしいと主張しています。

*PRTR法:人や動植物への毒性やその疑いがある化学物質について、排出や移動量の届け出を企業に義務付けて、都道府県を経由して国に届け出をする制度。リスクを把握したり、その削減を図る。第一種指定化学物質には、発がん性のあるものが指定されている。

<香害>

昨年・今年と市長懇談で話題に上ったのが、「合成洗剤の香害に苦しむ状況があることを知ってもらいたい」という事。近年の洗剤のCMでは、香りに関するものが多く、洗剤や柔軟剤に人口的に香りをつけたものをブームとして巻き起こしています。学校給食で身に着ける白衣やテーブルクロス、持ち回りで家庭で洗濯する際に使用する洗剤や柔軟剤に、香害に

つながるものがあり、それで頭痛や吐き気をもよおしたりと、健康への被害を訴えているケースが少なくなく、そんな現状があることをお伝えしました。その被害者をなくすためにできることは何なのか、注意を喚起するポスターを掲示したりと、自治体によっては既に対策が採られているところもあります。今年は、そんな実例から、化学物質過敏症を発症した事例の報告(マイクロカプセル技術と香害の関係)から、さらにマイクロカプセルが引き起こす空気汚染や海洋汚染、体内に入って喘息を引き起こす?可能性まであることを指摘したもの、EUでは使用禁止になっているのに対して、「成分表示や規制を求める要望書」をいくつかの自治体(小金井市や所沢市など)が文部科学省や厚生省、メーカーなどに出しても、なかなか進展が得られない日本の対応との違いなどに話が及びました。

<苦しむアジのDVD>

市長懇談に先立ち、合成洗剤の危険性を示したDVDをお渡しし、見ていただきました。

合成洗剤の洗浄液と石けんの洗浄液の(それぞれの使用濃度)の中に、アジを泳がせて変化を見たもの。合成洗剤の液の中では、アジが2~3分のうちにえら呼吸ができなくなり、もがき苦しみ死んでしまうのに対し、石けん液では、何分経っても元気に泳ぎ回るアジが対照的です。石けんに含まれる物質が、アジにえさにさえなっていると報告されています。市長からは、分解されない合成洗剤の環境に与える悪影響に驚いたと、衝撃的な映像からの感想もいただきました。

・その他、貝割れ大根の生育実験(石けん液と合成洗剤液)の違いの写真もみていただきました。

 

<昨年の提案から>

知らず知らずのうちに、学校では石けんから合成洗剤に切り替わっている現状は、購入規準が定まっておらず、現場の担当者任せになっていることによると考えます。そこで、市の所管で、使ってもらいたい石けんを一括購入して、各学校に配布する方式にしたらどうかを提案しました。また、今年も同様に提案しました。公民館の調理室や手洗いの場所でも、利用者が使い慣れた合成洗剤を持ち込むことから、なかなか石けんの利用がすすまない現状があります。持ち込んだら、持ち帰ることを促す注意喚起のポスター掲示からまずは声を

あげていきたいと考えています。

 

<参加したメンバーから>

その他、参加したメンバーから出た意見は・・・

  • 小学4年生の子供が学校で下水処理について学び、環境意識が高まっている。「油は

流してはだめ」と学校で習ったと子供から言われた。環境学習の一環として、同様に石けんと合成洗剤の違いを学校で学習できると、いいきっかけになるのではないだろうか。

  • 小学校の家庭科に授業で「洗濯実習」があったが、当たり前のように合成洗剤を使っていた。先生の意識の違い?ここにも学習が必要のなのでは。法で規制ができないものか?
  • 世界的に統一されたルールに従い、化学品の危険有害性の種類と程度が一目でわかる表示として、GHSというシステム(化学品の分類及び表示に関する世界調和システム)があり、EUなどではすでに使われているが、わかりやすい。例えば、合成洗剤の成分に使われる表示として、ドクロマークを付け(高い急性毒性のある物質)ている。(日本の表示はメーカーにとって都合の悪い表示は、小さな文字で書かれていてわかりにくく、どちらを向いた表示なのか?)表示を求める活動も重要。
  • インフルエンザがはやった時に、殺菌イメージのあるポンプ式の合成洗剤にかわっている。洗浄力も優れた石けんのことがきちんと知られていない。調理室等では、油を紙でふき取ってから、石けんを使うひと手間かかるが、公共施設で使う石けんに「環境に配慮して石けんを使用しています。」と表示をし、意識の啓蒙に努め、市の姿勢を示すべきなのではないか?
  • 保育園などで、環境負荷の少ないどんなものを使うのがいいのか、石けんの安全基準が

あればいい。

 

<市長から>

・第5次総合計画の見直し中、SDGsを意識して、17のゴールがある中で、海の豊かさを守る事につながる、影響の少ないものを使うことを言い続けていきたい。(使ってはダメとは言えない)香害については、教育委員会と協議をして、庁内の見直しをし、人や環境に負荷の少ないもの、化学物質の香料の少ないものを、庁内で使うものから変えていったり、ポスターで注意喚起を促すなどの対応をしていくことを検討したい。とお話しいただきました。